安室透という人物

「ゼロの執行人」に向けて、キーパーソンとなる安室透がどういう人物なのかについてです。


安室透

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コナンが住んでいる、毛利探偵事務所があるビルの1階にある喫茶ポアロ

そこで働いている29歳の男が彼。

小五郎の弟子として、私立探偵をしています。


彼には、3つの顔があります。

私立探偵の安室透、その裏の顔はコナンを薬で小さくした「黒の組織」のメンバー。

コードネームはバーボン。


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自ら薬を飲んで小さくなり組織から脱出、コナンと共に小学生として生活するシェリー(灰原哀)をずっと探している。

組織の中でも洞察力・推理力はトップクラスかも。


そして彼の3つ目の名前、公安警察(通称「ゼロ」)として働く降谷零。これが本名。


彼は約4年前から公安の潜入捜査として組織に入っており、最初は組織の人間として怪しんでいたコナンも、公安と分かった今、割と信頼している様子。



安室透と赤井秀一


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片方は公安警察、片方はFBIとして組織に潜入した2人。(赤井秀一は既に組織を抜けている)


かつては仲間だった2人だが、今は対立している。その理由は。


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2人と共に組織に潜入していたスコッチというコードネームを持つ公安の男の死。

理由は彼が組織に公安とばれてしまったから。

遺体は自殺したようでした。


しかし、安室は「赤井が組織の人間として男に拳銃を渡し、ばれてしまった代償としてここで自決しろと説得、そして実行させた」と勘ぐります。

その時から、赤井と安室の間には溝が生まれてしまいました。


しかし、真実は違いました。

男は本当に自殺だったのです。


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赤井の一瞬の隙をつき、拳銃を奪っての自殺でした。

赤井は自分がFBIの人間であることを男に明かし、彼を逃がそうとしていました。

ちょうどそこへ足音が。

その足音が組織の誰かと思った男は咄嗟に拳銃を奪い、胸ポケットに入っていた携帯電話のデータもろとも胸を撃ちます。

その足音は、公安としての仲間、安室のものでしたが時既に遅し。


彼が自殺したのは自分の足音のせい、そう安室が知ることのないよう、安室の誤解を解かないままでいる赤井。


2人のこの関係はまだ歪んだままなのか、それとも今回の映画で前進するのか?




以上が、現時点で明らかになっている安室透という男についてです!

探偵、組織の人間、公安という3つの顔を持ち、コナンや赤井秀一同様かなり頭の切れる人物。

今回の映画は、彼をメインにどのような物語が展開されるのかな?



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そこに隠す!?特集

コナンについてたまには真面目な記事も書こうかと思うが、やっぱりネタが多い。

いつか「切ない話特集」でもやるか、いつになるかは分からないけれど…



さて、「犯人当て」「アリバイ崩し」などに並んでミステリーには欠かせない謎解き、それが「証拠探し」

いくら犯人が分かっても肝心の死体や証拠が見つからなければ、犯人はしらばっくれ、目暮警部も逮捕ができません。
「証拠は何だね、毛利君!」は、もはや警部の口癖。

犯人逮捕に繋がる決定的証拠は、なにも返り血や凶器だけではない。

そこで今回は、思わず二度見してしまうような、
「何故それをそこに隠す!?」トンデモ犯人を2人紹介するよ!



1人目、「山荘包帯男殺人事件」

閉ざされた山荘という、いかにもミステリーっぽいシチュエーションにちょっとテンションが上がるこの話。

園子に誘われ山の別荘へ来たコナンと蘭は、そこで久々に再会したという男女の若者グループと知り合う。

ところが、その中の1人の女性が森の中でなんと首チョンパ

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大惨事。

彼女は得体の知れない包帯男に、森の中で殺されたように見せかけられていたが、実は別荘の中で殺されていた。
犯人は間違いなく若者グループの中にいるはず。
しかし、彼女を森へ探しに行ったとき全員手ぶらだったことがコナンを悩ませる。
誰がどうやって、人間の頭部を誰にも気づかれず森へ運んだのか。


これがその驚きのトリック。

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なんと自分の体型をトリックに使うという大胆すぎる犯行。
かつて太っていた彼が実は痩せていたとは、誰も思うまい。

それにしても、自分が今ちょん切ったばかりの生首をお腹に入れるなんて、嫌すぎる。
何かの拍子で思わず服の間から落ちてきたりでもすれば、それこそ見た人は一生トラウマになるだろう…




2人目、「米花ポン出血大サービス」
タイトルからしておかしい。

スーパー米花堂の店員、神崎幸生は誰かから「必ず貴様を殺す」と脅されていた。
そこで毛利探偵事務所に相談に行くことに。

調査の結果、神崎は周りの評判がよく誰からも恨まれていないことが分かりいたずらだと結論が出たのだが、数日後に事件は起きてしまう。

日曜日、米花堂の地下廊下に目出し帽を被った男が現れ、スーパーのマスコットの着ぐるみを着ていた彼に向かって刃物を突き刺し逃げて行った。
しかし、中に入っているのは神崎ではなく別の店員の下村業助だった。

警察は防犯カメラを調べるが、目撃者が証言する黄色い上着で赤いズボンを履いていた男が映っておらず、どこかで着替えたのではないかと店内を捜索するが、犯人のものと思わしき衣服は出てこない…

案の定、犯人はスーパーの店員の中にいた。
暑がっているのに絶対服を脱がなかったことから、下に犯人が着ていたものを身につけていたと判明し、呆気なく犯人だとばれてしまう。

驚くべきは目出し帽の隠し場所。

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あろうことかパンツにして履いていたのである。
本人曰く、「他に思いつかなくて…」。

一歩間違えて前後逆に履いていれば、ポロリもの。

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目暮警部も冷静につっこむしかない。

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このまま連行。

被害者の命に別状はなかったことが今回の救い。
こんな男に殺されたとなったら、たまったもんじゃない。
絶対に成仏できなさそう。



以上、そこに隠す!?特集でした。
またとんでもない隠し方があったら、パート2があるかもしれない…





【おまけ】
コナンの作画崩壊シーンたち

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まずは賢驚きの、でかすぎるベッド

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強盗に見つかって思わずの顔

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なんかみんな変



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20年もやると、作画も変わるね!
蘭姉ちゃんに何故角が生えたのかは、謎のまま。


また次回!

気の毒な組織メンバー

映画紹介も終わってしまったので、不定期コナン更新。

今回は未だ謎多き黒の組織から、何とも可哀想な運命を辿ったメンバーについて。



まずは、テキーラ

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黒の組織で唯一、猛虎弁を話す彼。
しかも身長2m以上あると思われる。
そんな大柄で強面な彼だが、出番はわずか数コマとかなりあっけない。

敵と死闘を繰り広げた末の死亡とかでもなく、ただ他の事件に巻き込まれて爆死してしまったテキーラ

こいつ…!黒の組織のメンバーだ!
ジンの情報探ったろ!と、コナンが近付こうとした矢先の突然の死に、コナンも動揺が隠せない様子であった。



続いて、ピスコ

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紳士なおじいちゃん。
未だ正体が明かされていない組織のボスにもかなり近い存在であったが、ちょっとしたミスをしたことから「老いぼれは組織にはもう不要」と、非情なジンにより殺害された。

ちなみに、ピスコはコナンと灰原が幼児化して生きてる真相を掴んだにも関わらず殺害されたので結果的にはジンの方が大ミスしている。

映画紹介で出てきたアイリッシュはピスコを親同様に慕っており、彼を射殺したジン、そして組織に不信感を抱き始めていたのであった。

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続いて、楠田陸道

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とある事故で入院していた水無玲奈(キール)の情報を得るため、入院患者に成りすまし病院へ潜入。

怖そうな顔して得意げに首に巻いた爆弾を見せるはいいが、正体がばれた時にはあっさり組織にも見捨てられ、逃走。

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そして赤井秀一にビビりまくり。
ビビった結果、拳銃自殺してしまう始末。
まさか自殺した自分の死体が、後の「赤井秀一殺されたフリトリック」に使われるとは彼も思っていなかっただろう。

他にも、赤井秀一に足を撃たれて逃げることができなくなり、最終的にビビって自殺した組織のメンバーがいるほど、赤井秀一は組織から恐れられている。
ジンも、赤井秀一には極力会いたくなさそうである。

赤井秀一は死んだ!やった!もう怖いものはないぞ!と喜んでいた組織でしたが、実はメンバーの楠田陸道の死体を使って、水無玲奈が赤井秀一を殺したように見せかけていました…というのが真実。

赤井秀一は、沖矢昴という人間に成り代わり、まんまと生きていたとさ。

※例のシーン


話し出すとネタはつきない黒の組織
正規のメンバーは4、5人くらいなのでは…
(現時点で1番の有能であるベルモットも、特に組織に固執していなさそうなので、彼女が気まぐれで裏切ったりしたら多分終わる)

ただ本人たちは大真面目なので、これから組織がどうなっていくのかは引き続き楽しみにしたいところである。

劇場版名探偵コナン⑥

長かったコナンの映画紹介も、今回が最終回になってしまいました!


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サッカーが大好きなコナン、ついに劇場版でもサッカーをテーマにした話がここにきてやってきました!

コナンや少年探偵団は、現役プロサッカー選手が指導を行うサッカー教室に参加していた。
そこで小五郎は大学時代の後輩と再会を果たす。現在は少年サッカーチームの監督をしている彼は昔、重要な試合でオウンゴールを決めてしまい優勝を逃すという苦い経験があった。
それからしばらくして、毛利探偵事務所に爆破予告の電話が掛かってきた。
犯人は「暗号を解いて爆弾を見つけないと、次は大勢の死傷者が出る」と脅す。

『青い少年と青いシマウマ、上からの雨、下から人が左の手でそのまま示すのは左の木』
『次は米花 ネクスト米花』

2つの暗号を手掛かりに爆弾を見つけるため、小五郎は目暮警部らと町中を駆け回る…

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実際のサッカー選手が声の出演をしたことでも知られるこの作品。
キング・カズに頭くしゃくしゃされて感無量のコナンくん。

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ただその声演技は時にバラエティでネタにされることも…
いくら棒読みしても嫌いになれないのがヤットさんである。

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犯人の仕掛けた爆弾が爆発するのを防ぐため、Jリーグそれぞれのチームから選ばれた10人のエースストライカー達。
彼らに下された、あるミッションとは。





17作目「絶海の探偵(プライベートアイ)」

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今回の舞台はイージス艦
17作もやっていれば、もはや事件は何処でも起こるのである。

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海上自衛隊によるイージス護衛艦『ほたか』の体験航海が開催され、参加者の中にはコナン一行もいたが、前日の不審船の騒ぎにより入艦の際の検査が厳しくなり携帯電話も取り上げられてしまう。
航海長の案内のもと順調に航海スケジュールをこなしていくが、突然未確認物体が艦体へ接近し艦内は物々しい空気に。
航海長の機転により訓練であるとごまかすことができ、接近物も潮によって流されてきたただの廃船だったため大きな混乱はなかった。
そんな中、コナンはイージス艦には乗船しないはずの女性自衛官・藤井七海と遭遇。

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彼女は厨房で働いていると言うが、階級章は1等海佐イージス艦では艦長クラスだと推測したコナンは彼女を疑い調査を開始しようとする。
その頃蘭は、以前から行方不明だった自衛官・笹浦洋介の左腕のみが発見された場面に遭遇して…

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小五郎が得意げに新調した、名探偵に相応しい(?)黄金の名刺。
この名刺が後にある重要な仕事をすることになる。

蘭姉ちゃんの強さ(いろいろな意味で)が際立つ作品である。





18作目「異次元の狙撃手(スナイパー)」

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ラストを飾るのはこの作品!
もはや異次元レベルにまでなってしまったコナンくん。

ある日、コナン達は東京を一望する事が出来るベルツリータワー(スカイツリーっぽい)のオープニングセレモニーに参加していた。
すると展望台からの絶景を楽しんでいる一同の目の前で突然、客の1人が謎のスナイパーに狙撃されて死亡した。
コナンは、狙撃ポイントがタワーから遥か彼方のビルである事を突き止め必死に犯人を追跡するが、パトカーを手榴弾で爆破するなど逃走するために手段を選ばない犯人に翻弄されてしまう。
駆けつけたFBIの加勢で何とか助かったが、あと少しのところで犯人を取り逃がしてしまう。
犯人が狙撃したポイントには、一発の空薬莢とサイコロが置かれていた。

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犯人(腕のきくスナイパーver.)

立て続けに狙撃事件が発生、更に警察が一連の事件の犯人と睨んでいた人物まで殺されてしまう。
犯人は誰なのか、次は誰が狙われるのか。

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日本で前例のない連続狙撃事件であり、これは無差別殺人ではないかと言う憶測もネットや報道で飛び交い、東京中がパニックに陥ってしまう…

この映画の見所は、やっぱりこの人。

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この男が一体誰だったのか、ようやく明らかになりました。
また、当時劇場で観たファンには「ラストが衝撃的すぎて事件の内容はよく覚えてない」という人も多く、それもそれでなかなか気の毒なこの作品なのであった。



以上がコナンの歴代作品だよ!
これに加えて、一緒に観た「業火の向日葵」そして「純国の悪夢」が追加されて全20作品。

観たいものは見つかったかな?
特に何か観ることはなくても、少しでもコナンについて知ってもらえたといいな!


またの更新をお楽しみに!

劇場版名探偵コナン⑤



13作目は久しぶりに組織が登場!
「漆黒の追跡者」(チェイサー)

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東京・神奈川・静岡・長野で計6人が殺害される事件が起こった。
どの現場にもアルファ­ベットが刻まれた麻雀牌が残されていたことから、同一犯もしくは同一組織による広域連­続殺人事件と認定される。
警視庁で各県警の刑事を集めて合同捜査会議が開かれるが、事件は麻雀牌の意味、6人目の犠牲者が残した言­葉「七夕、きょう」の意味、被害者の共通点、犯人が被害者の所持品を1つずつ持ち去った理由­など、多くの謎を残していた。

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実は、広域連続殺人の被害者の中には一般人を装った組織の­一員がいた。
犯人に持ち去られた所持品の中に、組織メンバーのリストが収められたメモリーカー­ドが入っていたのだ。
やはりどこか抜けている組織。

組織は、警察より早く犯人を押さえてそのメモリーカードを取り戻すため­、事件の捜査員の中に組織の一員「アイリッシュ」を潜入させていた。

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渋い!そしてなかなかの強面。

捜査員の中に潜入したアイリッシュは、刑事達の話の中に出てきた江戸川コナンを工­藤新一ではないかと疑う。
そしてコナンと新一が通う学校から二人の指紋がついたものを盗み出し、警­視庁のコンピュータでそれを照合し確信を得る。
いくら身体が縮んでも、指紋やDNAは同じ。
初めてコナンが新一だと見抜いた有能組織メンバーが劇場版で登場。

大ピンチのコナン。
そして連続殺人の犯人、そして動機は?

一体何の恨みがあるのか、この映画でもナナという名前の人が死ぬ。




14作目「天空の難破船」(ロストシップ)

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西多摩市の国立生物研究所が、7人組の武装グループに襲撃される事件が発生。
グループは研究所に厳重保管されていた殺人バクテリアを強奪し、研究所を爆破して逃走した…

時を同じくして、毎度キッドと対決したくてたまらない鈴木次郎吉が、またもや挑戦状を叩きつける。
鈴木財閥が建造した世界最大級の飛行船ベル・ツリー号に収めたビッグジュエル「天空の貴婦人(レディー・スカイ)」を盗んでみろというのが今回の挑戦状だった。

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向日葵の時といい、相変わらずキッド逮捕への情熱と財力は有り余っている。

園子に招待されたコナン一行、刑事と独占取材陣たちを乗せて、ベル・ツリー号は離陸。
各々が遊覧飛行を楽しんでいた矢先、例の武装グループから「殺人バクテリアを船内にばら撒いた」との脅迫電話が次郎吉にかかってくる。その直後、乗客と乗務員の2人に感染症状である発疹が発生。さらに船内に侵入していた一員によって飛行船がハイジャックされ、船内に爆弾を仕掛けられてしまう。
爆弾が爆発すれば乗客・乗務員全員が犠牲になる。そして、上空で飛行船が爆発して細菌が飛散した場合、地上1000万人の人々が感染の危機に晒されるという非常事態っぷり。
コナンは何とか阻止すべく、各所に仕掛けられた爆弾を解除していく…

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不思議な組み合わせ。
案の定この新一はキッド。

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そして飛行船に乗っていたはずのコナンとキッドが何故か愛知県のあの場所に。




15作目「沈黙の15分」(クォーター)

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タイトルの15分は、雪崩に巻き込まれたりなどで雪の中に生き埋めになった人は、生き埋めになってから15分以内に救助されない限り生存は難しいと言われていることから。


再選を果たした朝倉優一郎都知事に、何者かから脅迫状が送りつけられた。
更にその翌日、朝倉都知事が開通式に出席した都営地下鉄15号線・東都線のトンネルが爆破される。
直前に爆弾に気づいたコナンの活躍により、死者は0人。
何とか大惨事は食い止められた。

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十分大惨事だが。
冒頭の派手なアクションは、今年の映画と並んでこの映画が印象的。

警察はこの爆破は朝倉都知事を恨む者による犯行と推理。
鍵を握るのは朝倉都知事が国土交通大臣だった頃に建設したダムだと睨んだコナン等は、再び大惨事をもたらしかねない危険な犯人を追うべく、ダム建設のため湖に沈められ移設された村「新潟県北ノ沢村」を訪れる。

村では移設5周年を記念したスノーフェスティバルが開催されており、多くの人々で賑わっていた。
調査を開始する一行は、8年ぶりに集まったという現地出身の幼なじみの5人に出会うが、翌日1人の遺体が雪原上で発見され…

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やたらゆっくり話す現地の刑事。

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だんだんこの映画あたりから、もともと大概だったが本格的にコナンが人間を辞め始める。




【ちょっと小話】
天空の難破船鈴木次郎吉の声を演じていたのは故・永井一郎さん。
もちろん業火の向日葵ではもう違う人が演じている。

永井さんはもうひとつ、「トラウマ回」と伝説になっている話で犯人の声を演じました。

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「図書館殺人事件」より
この男、津川館長の謎に恐ろしいビジュアルは今でも印象的。

永井さんが亡くなってから追悼企画としてこの話が再放送され(しかもデジタルリマスター)、ファンは多いに湧いたとさ。



次回もお楽しみに!


劇場版名探偵コナン④




久しぶりに映画紹介!

記念すべき10作品目からだよ〜〜


「探偵たちの鎮魂歌」
カタカナでの読み方は…お察しの通りです。

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オールスターが勢揃いしてるポスター。
松田刑事に萩原刑事、既にご臨終の人には天使マークがついています。
組織の皆さんもばっちりいる。

ある人物から調査依頼を受けた小五郎は、コナン・蘭・少年探偵団と共に、横浜に新しくできたテーマパーク「ミラクルランド」を訪れ、腕時計型フリーパスIDを手にする。全員がそれを腕に装着し早速遊びに行くが、コナンと小五郎は近くのホテルに残される。
そこでは顔を隠した依頼人がモニターに映し出され、依頼人はコナンと小五郎に「私が出すヒントを元に、今から12時間以内にある事件を解決してもらいたい。もしできなければ、全員のフリーパスIDを爆破する」と告げる。パスには爆弾が仕掛けられていたのだ。さらに、無理やりはずしたり、ミラクルランドから出ようとすると爆発する仕掛けになっているという… 

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小五郎が警察にこっそり渡したメモ。

捜査の過程でコナンは、平次・同じく探偵の白馬探(さぐる)・怪盗キッドらに遭遇。彼等もまた、知り合いが爆弾付のIDを付けられ人質になってしまったのだった…

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こちらが白馬探。
白馬という苗字が似合う、やたらキザな高校生探偵。
原作では何度か出てきている。

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コナンと平次のコンビ再び。
知っているキャラがどんどんでてくるので、ファンにとってはお祭りのような作品。
探偵たちの推理合戦も見所。



 11作品目「紺碧の棺」
棺の読み方は「ジョリーロジャー」

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蘭と園子の友情がテーマになっている作品。

バカンスで神海島を訪れたコナン一行は、財宝探しに集まったトレジャーハンターの一味と出会う。神海島は、海底の古代遺跡・海底宮殿が発見され有名になった島だった。
また、300年前に2人の女海賊アン・ボニーとメアリ・リードが遺したという財宝伝説も語り継がれている。
興味を持った少年探偵団とコナンは島の観光課が企画した宝探しを、蘭と園子はダイビングを、それぞれ満喫する。

そんな中、トレジャーハンターの1人がサメの群れに襲われ死亡。

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当初は不幸な事故と思われたが、コナンはこの事件が殺人だと推理する…

この作品でポイントとなるのが2人の女海賊、アンとメアリ。
2人とも実在の人らしい。

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背中をパートナーに全て任せ、自分は目の前の敵にだけ集中する。
よほどの信頼関係がないとできない、アンとメアリの語り継がれてきた背中合わせのバトルスタイルが鍵になるかも?

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この2人も、良いコンビ。
劇中で灰原が、私はあなたの助手ですからね〜的なことを言った時にコナンが笑顔で「助手というより、相棒かな」と言って灰原がハッとするシーンもいいね。




12作目「戦慄の楽譜
楽譜は「フルスコア」と読むよ!

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元ピアニストの堂本一揮によって創設された堂本音楽アカデミーで、ある日門下生3名が死傷する爆破事件が発生。
事件の翌週、園子のコネで堂本音楽ホールの完成記念公演の練習を見学していたコナン一行は、天才ソプラノ歌手・秋庭怜子と出会う。
記念公演で歌うことが決まっている彼女が何者かに狙われていることを知ったコナンは、何とか彼女を守り無事公演を成功させようと奔走するが次第に犯人の行動はエスカレート、さらに殺人事件は続いて…

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この美人さんが、秋庭さん。
顔も声も美しい。

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得意げ顔のコナン。
劇中に出てくる、とある「救助の呼び方」がヤバすぎると伝説になっているが、実際に探偵ナイトスクープで試したところなんと成功。
いつか遭難した時には、是非とも使ってみたい…?

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蘭と新一の中学生エピソードも。
ふたりの思い出の曲とは。

前作での、コナンの灰原への相棒発言が1年越しで回収されているのも面白いところ。



次回もお楽しみに!


松田陣平という男


今回は少し番外編。

映画で少し出てきた、松田陣平というキャラクター。

彼が少し関わった原作のお話について。


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こちらが松田陣平。
くしゃくしゃ頭、くわえタバコ、たまにサングラスというスタイル。

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コナンの松田刑事コスプレ。



市民を狙ったとある連続爆破事件で観覧車に仕組まれた爆弾を解体していたが、次の爆弾の在りかを突き止めるのと引き換えに殉職した彼。
(爆発3秒前くらいに次の爆弾の在りかが爆弾の液晶に表示される仕組み)

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彼もまた、以前友人刑事を爆破事件で失っていたのでした。

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それがこの萩原研二。

絶対に生きて犯人を逮捕するという友人との仇の約束も虚しく、これ以上次の爆弾で一般市民を巻き込まぬよう彼は自らを犠牲にします。

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彼とコンビを組んでいた佐藤刑事に送られた最後のメールには、次の爆弾の場所(病院だった)と共に「あんたの事、わりと好きだったぜ」という文が付け加えられていました。
佐藤刑事はこの事件と松田刑事のことが忘れられずにいました。
結局、松田刑事のおかげで次の爆発は防いで市民は守られたものの、犯人は捕まってはいませんでした。

3年後、またしても爆弾予告電話があり、捜査を終えて一人で車に乗りこんだ白鳥警部の車が佐藤刑事やコナンたちの目の前で爆発。
白鳥警部は車内に貼られていたメッセージが3年前の連続爆破事件の犯人からだと気づき、自分の車が爆発することを知りながら危険を冒しでまで佐藤刑事に犯人からのメッセージを渡します。
それは、同僚である佐藤刑事を悩ませている消せない記憶を吹っ切るチャンスだと考えたからでした。

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白鳥刑事。

重傷を負った白鳥警部が佐藤刑事に手渡した犯人のメッセージは、3年前の連続爆破事件で送られてきた犯人の予告状と酷似していました。
同じメッセージが警視庁管轄内の警察署にも一斉に送られ、爆弾は 2つ、爆発時刻は明日正午と午後 3時と推測し緊急配備を敷きます。

もう二度と身近な人に死んでほしくない、と佐藤刑事は願っていましたが、1個目の爆弾が東都タワーのエレベーターに仕掛けられていると気づいたコナンと高木刑事は現場に急行。
タワーでは、小さな爆発が起きエレベーターが止まっていました。
電話でこれを聞いた佐藤刑事は、3年前と同じように警察を誘い込むための犯人の罠だと気づきます。
3年前の観覧車同様、犯人は犠牲となる警察を個室に閉じ込める気でした。
案の定、コナンと高木刑事はエレベーター内に閉じ込められてしまう。

エレベーター内でコナンが爆弾を発見。
爆弾処理班から解体のための道具が届き、指示を仰ぎながら解体を始める。
あと少しのところで犯人のメッセージが現れ、やはりもう一つの爆弾の在りかを爆弾の爆発3秒前に表示するというのだ。

コナンはすでに予告文の暗号を解読し、次の爆弾の場所はどこかの学校だと目星はついていたものの、学校は都内に何箇所もあるのでやはりどの学校かを特定するには松田刑事がやったようにメッセージが現れる爆発3秒前まで待たねばなりませんでした。

松田刑事と同じように、コナンは高木刑事の携帯電話に自分の推理をメールに打ち込んでもらい、メッセージが表示されるのを待つ…

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…が、コナンは3秒前になってメッセージが出始めると、導線を切ってすぐに爆弾を解除してしまいました。
すぐに切ったので見ることができたメッセージは「EVIT」のみ。
どこの学校のことやらさっぱり。


と思いきやコナンはこれだけで爆弾がどこにあるかを突き止めていました。
EVITはDETECTIVE=探偵を逆から表示していたもので、探偵の逆、すなわち自身が工藤新一として通っていた帝丹(ていたん)高校のことでした。
帝丹は小中高と学校がありましたが、その日は休日、より多く人がいて犠牲者が増えそうなのはその日模試をやっていた高校だろうという推理でした。


そして昼間っから街中で、爆発はまだかまだかと帝丹高校を双眼鏡でニヤニヤ見ていた怪しい男を無事逮捕。
「誰でもいいから殺せという子供の声が脳内で聞こえた」というふざけたことを言う犯人に、こんなやつに松田は殺されたのかと涙ながらに怒りに燃える佐藤刑事。
やりきれません。


そんなこんなでやれやれ、長かった連続爆破事件は幕を閉じたのでした。


見ての通り、松田刑事は原作すら回想でしか出てきてない。
しかし未だに根強い人気のあるキャラクターであり、今回の映画「純黒の悪夢」でも特別サービスで登場しました。

今回の映画、原作者の青山先生が「3人のイケメンが出てきます!(笑)」と言っていたのがファンの間で話題になっていました。
2人はおそらく赤井さんと安室さんのことだろうと言われていましたが、まさかあと1人がこの人だったとは。


コナンでは珍しい、ハードボイルドキャラ・松田陣平。
儚くも存在感のある男でした。
事件解決後、佐藤刑事は「バイバイ、でも忘れないからね」という言葉と共に彼からの最期のメールを削除し、前に進むのでした。




次回は引き続き、映画紹介だよ!
お楽しみに!